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世界報道写真展2010(東京都写真美術館) [美術館等]

 世界報道写真財団(オランダ)が、世界各地で開催する写真展です。128カ国、5487人のカメラマンからの10万点を超える応募作品の中から10の部門別の各受賞作品が展示されています。
 たくさんの展示作品の中で、世界報道写真大賞を受賞した作品は、先のイラン大統領選挙への抗議の言葉を叫ぶ女性の映像でした。この作品を含めこの写真展には、テレビでは報道されないたくさんの事実が決定的な一シーンとして展示されています。テレビを含めた動画では一瞬の出来事として見過ごされてしまうシーンを、写真は切り取ることが出来ます。これこそが、写真が持つ大きな力であると思います。ただ、ある種の危うさも持っているとは思いますが。
 衝撃を受けた写真はたくさんありましたが、その中で「イラク戦争で脳の40%を失った息子を手助けする母親」と題する作品でした。これ一枚の写真で、戦争の悲惨さを知る事が出来ます。この写真展で、今世界で何が起きているのか知って下さい。無関心が全ての問題の始まりなのですから。

モーリス・ユトリロ展(損保ジャパン東郷清児美術館) [美術館等]

 モーリス・ユトリロは数奇な人生をおくった画家としてしられていますが、パリのモンマルトルの町並みを生涯にわたり描き続けた事でも有名です。
 この展覧会はユトリロの92点の作品を時系列にしたがって展示していて、その作風の変化が良く解ります。特に白色の表現には、驚きました。白や黒のみでの表現は非常に難しいように思えるのですが、ユトリロの作品は、これを巧みに使って素晴らしい作品を作り出していました。その生い立ちを知ると、ユトリロが天性を持ち、また生涯にわたりいかに自由を求めていたかが理解できます。そんなユトリロの感情が、画面に現れているようにも感じます。
 写真の好きな私にとって、卓越した構図感覚で描かれた町並みからは、教えられるものがたくさんありました。ユトリロの絵画がこれだけ観られるチャンスは今後殆ど無いと思われます。また、この美術館の所蔵絵画である、ゴッホの『ひまわり』、セザンヌ『りんごとナプキン』、ゴーギャン『アリスカンの並木道、アルル』の三点も観ることができます。7月4日まで開催していますので、新宿に行った時にでも寄ってみて下さい。

ボストン美術館展(森アーツセンターギャラリー) [美術館等]

 いや~、素晴らしい名画の数々が惜しげもなく展示されていて参りました。肖像画、宗教画、風俗画、風景画とテーマ別に展示されていて、圧巻はモネと印象派の風景画です。私は、このモネと印象派の絵が大好きであちこちに良く観に行きましたが何回観てもあきません。入場するとまずレンブラントの肖像画に感激します。写真家用語に「レンブラントライト」と言う言葉があるくらいにレンブラントの絵画は、光を巧みに使って描かれています。その他にもミレー、マネ、シスレー、ピカソ、セザンヌ、ルノワール、ゴッホ、モネ、マチス等素晴らしい作品が80点もあり前売券1300円では申し訳ないような内容でした。特にモネの作品が11点展示されていて、感嘆させられました。
 特に印象に残った作品はモネの『アルジャントゥイユの雪』で、これはモネの作品には珍しい雪景色を描いたものです。またもう一点、雪景色を描いたカミーユ・ピサロの『エラニー=シュル=エプト、雪に映える朝日』で、朝日の当たる雪の林の情景を描いています。この絵からは、雪が止んで暖かい光があたる喜びが伝わってきます。
 名画とは言え人それぞれ好みがありますが、好きな絵画を観て感動できた事が嬉しいですね。どの様な事でも、感動する心を何時までも持ち続けたいと思います。行くことが目的になってしまったら、止めようと思っています。
 6月20日まで六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催しています。お勧めです。



ルノワール伝統と革新展(国立新美術館) [美術館等]

 先日、ルノワールの絵画を見に行ってきました。ルノワールの絵画はあまり好きではないのですが、80点もの作品がまとめて見られる機会は稀ですので出かけてみました。平日でしたのでそれほどの混雑も無くゆったり鑑賞できました。
 年齢を重ねるにしたがって作風の変化が良くわかります。ただ、引きつけられる作品には出会いませんでした。名画と言われる作品がありましたが、どうも私の感性と相性が良くないようです。
 絵画や写真展で新鮮な作品に出会うのが楽しみなのですが、とにかく感性の問題ですから観て楽しいか、好きかが作品の評価基準です。そのため音声ガイドや本による事前の知識は、極力拒否する事にしています。クライミングや山登りでもそうですが、先入観念があると正しい判断の妨げになります。それと、同じです。
 帰りがけには富士フィルムフォットサロンに寄るのが恒例になっていて、この日も『海中散歩』写真展(中村征夫)と二階の写真展を見ました。『海中散歩』は魚の表情や綺麗な姿がじっくり楽しめましたが、二階の写真展には心惹かれる作品はありませんでした。
 ランチは、美術館近くの和食バイキングのお店に入ったのですが、たくさんは食べられない事を認識しました。もう、バイキングは駄目ですね(^_^.)。

日展(日本美術展覧会) [美術館等]

 昨日、友人に誘われて初めて日展に行ってきました。
 六本木の国立新美術館で開催されていて、日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の展示室が三階に渡って約3000点が展示されていました。全部をじっくり観るのは疲れてとても無理ですので、絵画を中心に鑑賞してきました。平日でしたがけっこうな人が来ていましたので、休日となると相当な混雑になるのかも知れません。
 展示されていた絵画で、日本画と洋画の区別は難しいですね。技法とか題材等によって区別するようですが、いま一つ理解出来ない部分があります。日本画の展示の中で、二点ほど印象に残った絵画がありました。一点は、題名は忘れたのですが一脚の椅子を中心に黒と白のみによって描かれた作品で、もう一つは「木漏れ日」と言う題名でやはり黒と白を基調にした作品でした。
 日本画から洋画の展示室に移るとぱーっと明るくなったように感じましたが、これは日本画と洋画の違いから来るのかも知れません。洋画からは、何か明るさを感じます。洋画の展示室が一番賑わっていました。
その他の展示室は、疲れが出て早足での鑑賞でしたが工芸美術の漆と染物の作品には驚かされました。私の知らない世界ですが、これから機会を作ってこのような工芸美術品も観てみたいものです。
 この美術館の近くには富士フィルムフォトサロンがあるので、寄ってみました。丁度、自然をテーマにした展示会が行われていて興味深く楽しめました。かなり加工したと思われる写真もありましたが、そうとうの時間をかけてシャッターチャンスを掴んだと思われる作品がたくさんあり感激しました。
 今日は、素晴らしい芸術作品に巡り合い、またランチで誕生祝いまでしてもらい幸せな一日でした。

『ベルギー幻想美術館』展 [美術館等]

 先週、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されていたベルギー幻想美術館展を見に行ってきました。19世紀後半から20世紀にかけて描かれたベルギーの芸術家達の作品が150点ちかく展示されていましたが、これらは実は姫路市立美術館の所蔵する作品だそうです。
 今回の展示は象徴主義の作品が多く、象徴主義とは見たそのままを書くのではなく作者が感じた内面を絵等として表現する技法だそうです。ですから、明るい雰囲気の作品は少なく不安な心や訴え、叫び、どうしようもない苛立ちなどを表現した作品が多くありました。ベルギーの画家達の作品を観るのは初めてでしたが、このような絵画等がベルギーで発展していたとは、あらたな驚きでした。
 残念ですがこの展覧会は10月25日で終了してしまい、11月10日から『ロートレック コネクション』が開催されます。此れも楽しみです。

東京都写真美術館 [美術館等]

 以前から観たかった二つの写真展が行われているのを知り、家事(毎日家事が忙しいのです)を早々に切り上げ恵比寿まで行って来ました。
「稲越功一の写真 心の眼」 この人の写真は、その時代を表現する感性を感じる作品が多く今回時間をかけて鑑賞する事が出来て感激でした。展示されている作品は1970年代からのモノクロームのスナップを中心に構成されています。現在、モノクロームの写真を観る事は少なくなりましたが、カラーでは表現出来ない味わいがあると思います。
 「旅 異郷へ」1970年から80年頃に発表された、旅をしながら撮られた日本の風景のモノクロ-ム写真が展示されています。この時代に活躍した写真家達の作品で、それぞれの個性が感じられてその感性の違いがわかり楽しめます。
 両展示会ともモノクロームの作品がほとんどで、その良さとモノクロームでの表現の難しさを感じさせられました。

偏頭痛と「トリノ・エジプト展」 [美術館等]

 私は30年以上前から偏頭痛の持病があって長い間苦しんできたのですが、特効薬が出来てからは本当に楽になりました。ただ、根本的な治療薬は無いので、頭痛が出なくなる事はありません。ヨセミテ、スコーミッシュクライミングツアーからの帰国後、この偏頭痛が頻繁に出るようになり、まいりました。成田空港に到着し自宅に近づくに従い酷くなり、それから三日間薬を飲む事になりました。どうもストレスを感じ始めると頭痛が発症するらしく、帰国が良くないようです。困ったものです(-_-;)。実は、この薬は高価で我慢しながら使っているのですが、とにかく薬を飲まずに治る事は殆ど無いのでしかたがありません。手持ちの薬が少なくなると不安になるため、秋葉原にある長い間お世話になっている神経内科のクリニックに行き、帰りがけに上野の東京都美術館で「トリノ・エジプト展」を観て来ました。
 この展覧会は、イタリアにあるトリノ・エジプト博物館が所有している貴重な収集品が展示されています。古代エジプトには神秘的な文化がたくさんあり、この時代にこのような技術や知識、文化が存在した事に驚愕します。おそらく此れが観られる最後になるだろう石棺や大きな彫刻が鏡や証明を使って展示され、素晴らしい展示になっています。お勧めです。是非行ってみて下さい。それにしても、当時の王はとてつもない権力を持っていたのですね。権力を持つ者の行いは、何千年過ぎても変わらないようです(~_~;)。

「マイ・グランドマザーズ」(東京都写真美術館) [美術館等]

 私は写真を撮ったり見たりするのが好きですので、時々写真展に行くのですがこのやなぎみわ(1967~)の写真展は以前から見たいと思っていた展覧会でした。写真を撮るために必要な感性を磨くためには、絵画や写真、陶器等の芸術品をたくさん鑑賞する事が必要と言うのが私の昔からの信条です。
 やなぎみわは、現在世界で高い評価を受けている美術作家です。女性をテーマにした作品を中心に制作していますが、今回は2000年からの「マイ・グランドマザーズ」シリーズの全作品が展示されています。特殊メイキャップとCGを駆使して、11歳から45歳までの女性の50年後の姿を表現しています。自分の老後と、どの様に死を迎えるかを考えさせられる作品ばかりでしたが、特に『TSUMUGI』『GEISHA』に感銘しました。また、作者の最も気に入った作品と言う『MITSE』も心に残りました。
 今回の展示は、シリーズ全作品の展示だそうです。東京での展示が5月10日までですが、是非お出かけ下さい。写真芸術もここまで来たかと言うのが、率直な感想でもあります。やなぎみわは、世界最大の美術の祭典であるヴェネチア・ビエンナーレの日本代表に決まったそうで、これからの活躍が楽しみな作家です。

ルーヴル美術館展 [美術館等]

上野の国立西洋美術館では、ルーヴル美術館所蔵作品の内17世紀のヨーロッパ絵画を三つの大きなテーマに分類して展示しています。分類の仕方が良く考えられていて、その絵画の歴史的、宗教的な立ち位置が良く解ります。有名なところでは、ヨハネス・フェルメールの「レースを編む女」ですが、私はルドルフ・パクハイセンの「アムステルダム港」の方が好きです。
 まあ、どちらかと言うと、人物画より風景画の方が好きなので仕方がありませんね。絵画は印象の世界ですから、人それぞれ感動する場面は違って当然です。ただ、素晴らしい芸術を見たり、雄大な自然の姿に接したり、美味しい料理を食べたりと感動する場面に遭遇しても感動を覚えない人をたくさん知っていますが、こうなると本当に不幸ですね。感動出来る心はどのように育まれるのか、此れはきっともっているお金の多寡には関係ありませんね。いや~、それにしても日本人てこんなに絵画が好きでしたっけ?平日の朝一番で行ったのですが、既に列が出来ていて参りました。今学校が休みのようで、中、高、大学生がたくさん、さらに中高年の女性が大勢と、まあ、フェルメール展ほどではありませんでしたが。
 続いて、六本木にある国立新美術館に行きました。ここでもルーヴル美術館展を開いていて、こちらは「美の宮殿の子どもたち」と題して、子供を中心にした彫刻から絵画、版画、美術工芸品ミイラ等、紀元前2000年から18世紀くらいまでのルーヴル美術館所蔵の作品が200点以上展示されていて見ごたえがあります。この国立新美術館は新しいだけあって斬新な建築設計が施されていて、全てにゆったりしたスペースがあり安心感があります。
 それにしても、美術館をはしごすると疲れますね。この後、富士フィルムフォトサロンに寄り写真展を、絵画との違いが感じられてこれも楽しめました。ここにはサントリー美術館があるのですが、もう元気が無くなりモダンな六本木の一角でお茶して充実した一日を終わりました。
 次回は、六本木から恵比寿が近い事がわかりましたので、恵比寿の東京都写真美術館からこの富士フィルムフォトサロンとサントリー美術館へ繋げたツアーに挑戦しようと思います。楽しみがまた一つ増えて、嬉しいですね

コロー展(国立西洋美術館) [美術館等]

  19世紀フランスの画家であるカミーユ・コローの展覧会です。
 今日はニュースで高速道路が大渋滞と伝えていたので、都心は空いているだろうと上野の西洋美術館のコロー展へ行ったのですが、此れが間違いでした。大変な混雑で、直ぐ隣の東京都美術館で開いているフェルメール展などは入館が30分待ちの看板が出ていました。両方鑑賞する心算でしたが、フェルメール展は12月まで開催しているので後日空いている時に、と言っても空いている時はあるのやら。
 コローの絵画は以前他の美術館で数点観たことがあるのですが、嫌いではありませんがあまり好きでもありません。しかし、今回の展示の中の「真珠の女」だけは別格のように感じました。私には、この作品だけが輝いて見えました。まあ絵画は、精神的なイメージの世界ですから人それぞれ感じ方が違うとは思いますが。今回は、あまりの混雑で時間をかけてじっくり観る事が出来ず残念でした。美術館は空いている時に行かないとだめですね。コローの他にルノアールやピカソ、セザンヌ、モネの作品も展示されていました。
 モネと言えば、昔西武デパート池袋店の美術館で観たモネの展覧会は、素晴らしかったです。私はモネの絵画が大好きなので、今でもハッキリ感動した事を覚えています。また、やはりここで開催されたレオナルド・ダビンチ展もハッキリ覚えています。
 海外クライミングの途中、海外の美術館を数箇所訪問しましたが、まだまだ行きたい美術館がたくさんあります。もう少し歳をとったらヨーロッパ美術館の旅でもしたいものです。う~ん、何とか実現したのですが、残りの時間がありません。今日も、昔一緒にクライミングをした知り合いが亡くなったと連絡がありました。私よりかなり若いですから、まだ50歳代のはず。先日も高校時代の同級生が心筋梗塞で急死した連絡が、この歳になるt訃報ばかりで悲しいかぎりです。
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