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またまた読書 [読書]

「管制官の決断」加藤寛一郎著  
 飛行機好きな私にとっては興味深い一冊でした。著者は工学博士で航空機に関するたくさんの著作を持っていますが、この本は過去の航空機同士の衝突事故やニアミスを管制官の立場から取り上げています。チョッと難解な専門用語が出てきて読みにくさを感じる部分もありますが、興味深く読めました。管制官は一国一城的な仕事だそうで、インタビューの中で「管制とは碁や将棋と同じです。いろいろな局面で、次の一手を指すことです」と管制官は答えています。航空機の乗客の命は、管制官の一手に握られていたんですね。少なくとも私の乗った機だけは、間違った一手を打たないように祈りたい気持ちになりました。

「いまどきの常識」香山リカ著
精神科医で大学教授の著者は興味を引かれる本をたくさん書いていますが、まずはこの本から読み始めてみました。
 今時の世間の常識と言われる六つの事柄について、検証しています。「常識」と言う物が世間一般の大勢だとすると、マスコミの報道を鵜呑みにする国民性から考えてこの六つの常識について私の意見は著者と同じ立場になります。多様性を認め、異なる意見を受け入れられる社会にならない限り日本に民主主義が根付いたなどと言えませんね。それは、とても遠い事のように思えます。

「分裂するアメリカ社会」(その宗教と国民的統合をめぐって)堀内一史著
著者は麗澤大学の教授でアメリカに長く居住し、宗教と政治や文化とのかかわりを研究し、たくさんの著作を持っています。おかたい本のように思われますが、解り易く興味深く読むことが出来ます。
 この本に興味を引かれたきっかけは、テレビのドキュメンタリー番組を観たことでした。それは、来年に迫ったアメリカの大統領選挙と宗教団体との関係についてのドキュメントでした。
 この本からは、アメリカの建国の歴史、暗殺され、また今世紀最高の評価の演説をしたキング牧師、そして歴代の大統領と宗教の関係を知る事ができます。特に、ブッシュ大統領を動かす宗教の関係やイラク戦争と宗教の係わりについて興味深く読むことが出来ました。キリスト教の聖書の解釈では、戦争の肯定と否定の両方があるそうです。アメリカ人の97パーセントはキリスト教徒だそうですが、近年宗教と多様性が進むとともに宗教的寛容性が高まってきているそうです。
 この本を読み終えて、97パーセントがキリスト教徒のアメリカで宗教の何たるかに疑問を投げかける映画「ミリオンダラー・ベイビー」を作ったクリント・イーストウッド監督の真骨頂にあらためて感動しました。


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