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『私のフォト・ジャーナリズム』 長倉洋海=著 [読書]

 テレビを観るのは受動的で、ラジオを聴くのは能動的と言われるように、動画(テレビ等)と写真の関係も同様に思います。ラジオを聴くのと写真を見るには、想像力が必要です。
 著者の長倉洋海は、この著書の中で「私たちは、目の前の出来事をいかに広く感じとり、固定されたイメージをどう自由に解き放つことができるだろうか。写真はたった一つの答えを出すためのものではない。様々な見方を提供し、時には立ち止まって、じっくりと考えるためのきっかけを与えてくれるものだろう。見る側だけでなく、撮る『私のフォト・ジャーナリズム』側にも想像力が加わった時、写真はいまよりも、もっと豊かに、前よりも深く、そして、新たな輝きを放つのではないだろうか。それは、時間が経てば見向きもされなくなるものではなく、歳月を経ても何かを訴えかけてくるもの。いつ見ても新たなメッセージが感じられ、希望が湧いてくる写真につながっていく。そんな写真こそを、私は撮りたいと念じている。」と書いています。
 また、世界中の貧困や戦場で撮影中も「何故写真を撮り続けるのか」と自問し続けています。この問いの意識を持たずに写真家としての存在はありえないでしょう。
 最近テレビに「戦場カメラマン」と言う芸人が出ていますが、私は当初、これは芸人だと思っていました。本職がカメラマンと知り、あまりの偽善性と軽薄さに驚きました。今あなたがすべき事は、テレビに出演することではないはず。このカメラマンは、たぶん沢田教一、石川文洋、ロバート・キャパ等の本を一度も読んだことがないのでしょ。 
 この本『私のフォト・ジャーナリズム』は、フォト・ジャーナリズムだけでなく新聞、TV等ジャーナリズム全般に警鐘を鳴らしています。著者の優しい人柄が感じられ、たくさんの人達に勧めたい一冊です。
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